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中国で最も有名な日本人・加藤嘉一氏の講演

2011年9月 7日 17:10  その他

中国ネタが3連発で恐縮です。こういうときって、なにかある気がしますね。

さておき前々からお名前は伺ったことがありましたが、テレビやメディアで引っぱりだこの彼。
2005年、反日デモが中国国内で発生したとき、彼に中国メディアが意見を求めました。
彼は、「今回の反日デモは、日本と中国のどちらが悪い?」との問いに対し、

 「外交にどちらがいいも悪いもない。お互い反省すべき点があるし、
 今後は建設的に話を進めるべき」
オフィシャルサイトより)

という持論を展開し、一躍中国でメジャーになりました。
多くの中国人は、彼が中国に対して批判的に応えることを期待したようだけれど、彼は冷静でした。

そんな彼が新書「われ日本海の橋とならん」の刊行を記念して、講演を行いました。

 加藤嘉一 講演会 「内から見た中国、外から見た日本----そして世界」

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偶然、東京にいたし、中国に親近感が湧いていることも手伝い、参加することに。
以下は、講演メモです。

 ・女性と若者の強さが目立っている。
 ・暇人(=金、家、時間、すべて満たされている人と定義)が、国内には約3億人いる。
 ・一方で成長への欲望を持った、アクティブな学生たちも多い。
 ・中国国内のSNS(ウェイポー)などITによって、
  以前は国家と人民しかなかったところに「社会(ソーシャル)」ができた。
  このことにより、国民が個人で一票を持ったことになる。
 ・基本的には性悪説。ネットワークとインテリジェンスが必要。
 ・ジャスミン革命のようなクーデターが中国で発生しない3つの見解
  1)一人の独裁政権ではなく、一党政権である。
  2)経済は停滞していない。民主化を叫んでいるヒマがない。貧しくない。
  3)宗教に頼る構造になっていない。儒教など信仰に過ぎない。


私の感想として、若い彼(若干27歳!)の視点というのは
ビジネスという観点からは少し弱さがあるモノの同世代の僕としては刺激になりました。
19歳で単身中国へ渡り、北京大学で教鞭を執るに至るには並大抵の頑張りではなかったと思います。

胡錦涛さんも日本へ来るとき、わざわざ北京大学の彼のところを訪ねて、意見を求めたと言います。
そんな彼のフィルターからみる、中国や世界の文化はとても興味深いものでした。

共感・結束・発信が今後必要になるという言葉が印象に残っています。

枕のキタムラ
北村圭介




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