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付加?違う。価値は【生み出す】んだ。

2019年3月12日 14:37  MIJP

名古屋市からの受託事業として、NPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクト
デザイナー梅原真氏を迎え、セミナーを開催した。

「プロフェッショナル 仕事の流儀」などにも出演したことで知られる、
地域に根付いた、土地の力を引き出すデザインに定評がある。

一方、非常にストイックであり、いい加減なことを嫌う。
分かりやすく言えば、「気難しい怖い人」カナ。
滅多に講演なども行わないそうだが、
プロジェクトを担当していただいたゴーアヘッドワークス蒲さんの熱意に絆され、
この度、「あまり行ったことがない」という名古屋へお越しいただいた。

高知県の土佐山田にある事務所まで、事前挨拶へ伺う際も
関係する書籍を読み漁り、WEBも調べ、できるだけ準備していったにもかかわらず、
いざ目の前にすると、ものすごい存在感で、勝手に圧倒されてしまい、しどろもどろに。。。
当日もどうなることかと、ずっと不安だった。

そのことは100名を超える参加者はみんな知っていたようで、
始まるまでは、いつになく緊張感が漂っていた。
しかし、一言話し始めたら、一気に、梅原ワールドに会場が引き込まれる。
感嘆する場面や、笑顔がこぼれる、とても和やかな雰囲気となった。
プレゼン資料も、さすがのクリエイティブで分かりやすく、
90分という時間も、あっという間に流れた。

人のもので測るのではなく、自分たちの尺、モノサシで測るということ。
個性を想い、それを活かす(生かす、かもしれない)ということ。


彼は70歳にもなるが、あえていうと好奇心の塊みたいな人。
スタンスとしては、「おもしろがる」だ。
それは、本質を見極めるということとイコールなのかもしれない。

ローカルを探っていったら、世界へつながったというように、
砂浜美術館四万十バッグは好例であり、実際に世界各国で展開されている。
ローカルを追求している居酒屋が、実は超グローバルだったという話をきいたことがあるが、
つまり、そこにアイデンティティがあり、それが唯一無二の誇るべき存在である証だ。

彼は、付加価値という表現を嫌い、
「違うやろ。そうじゃない。価値は【生み出す】んだ。」と伝えてくれた。
海士町のコピーにある「ないものは、ない」は、実は「なんでもある」ということ。
ない物ねだり、隣の芝生がグリーンに見えてしまうように
自分を卑下するのではなく、それこそが価値なのだと語ってくれた。

だから、あらゆる要素を集約させて、ギューッと1滴を抽出する→生み出す。
そんなイメージだ。

ただ、これが、むずかしい。
一朝一夕ではできないから、結局また紆余曲折、悩みながら進むのだろう。
それでもあきらめてはいけない。自分たちを信じていこう。
梅原さん、ありがとうございます

まくらのキタムラ
北村圭介

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中国キャッシュレスの凄み

2019年2月27日 16:29  その他海外

道端の物乞いがQRコードを表示してるとか、店頭のQRコードをすり替えてる犯罪とか、
まことしやかなウワサ話が絶えない中国のキャッシュレス事情ではあるが、
小生が目の当たりにした出来事を2つ紹介したい。

1つ目は、展示会の帰り、ごった返している切符売り場で起こった。

散々並んでようやく自分の番が回ってきたというのに、
キャッシュオンリーだった発券機に戸惑う男性。
「なんだよ、チクショー」とでも言いたそうで、気持ちは分かる。
いかにも今の中国を象徴する光景だ。

彼が現金を持っていないのに気づき、後ろの女性が話しかけた。
言葉は分からないが、何度か言葉を交わしたあと、
彼女は彼に現金を渡し、彼はそれで切符を購入した。

そして、その後、スマホでやり取りをしている。
どうやら彼は電子マネーで返金したようだ。
彼は軽く礼を言うと、さっそうと人混みの中へ消え、
彼女は何事もなかったように自分のを購入した。
目の前で起きた一瞬の出来事。すごい世の中だと思う

また別の時には、こんな経験もした。

そこは、キャッシュは受け付けないお店だった。
クレジットカードなら、できるかも、、、ということでVISAを渡すが、
受け付けられないから違うカード、マスターで。
それもダメで、アメックスも、もちろんダメ。

どうしたものかと困っていると、彼女もしばらく考えてくれ、
そして、閃いたように、中国元を受け取ると、
なんと彼女が電子マネーで支払いをしてくれた。
いやぁ、すごい世の中だと思う。

キャッシュレス化によって、資産は筒抜けになっているはずだ。
自分の財布の中を見られてるようなものなのに、それでもいいのかと尋ねると、

「我々には、そもそもその類の概念がないよ。
 であれば、より便利になるのがいいに決まってるだろ。」

と話してくれた。

あんまり後先は考えていないようだ。
なんとも、たくましい限り。

まくらのキタムラ
北村圭介




修行経験ゼロの素人が握る寿司屋

2019年2月27日 16:02  その他

少し前の話になるが、ある方の紹介で、変わった寿司屋へ連れて行ってもらった。
なんでも、今までどこかで修行した経験が一切ない若者が
一人で寿司を握って、振る舞うという。

耳を疑った。

寿司屋といえば、日本食の最高峰であり、言わずもがな、世界に誇る、日本の食文化である。
一人前になるには、少なくとも10年は大将の元で修行をし、
ようやく自分の店に、暖簾をかけることが許される、厳格な世界のはず。
それを全く経験のない人間、彼は20代半ばというが、できるわけないだろう。

7席ほどのカウンターで、一日二回転、 18時と20時に
相席の客も同時にスタートさせると言ったスタイル。
私の予想に反し、その店は着実に予約客を取っている。
フーディー、いわゆる美食家たちも多く来店するのだそう。

私はそんなことが理解できなかった。
今回、紹介していただいた方も、あらゆるジャンルの食に通じている。
なぜ、わざわざニートだった人間が立ち上げた、得体の知れない寿司屋に行くのか。

そして、いよいよ始まったコース。
手際はよく、配膳されて、ビールと一緒にいただいた。
二品目、三品目が出された時、その意味がわかった。

客が店の味付けに口を出すのは、よっぽどのことがない限り、ご法度ではないか。
気に入らなければ、次から行かなければいい。作法といってもいいのかもしれない。
店主にしたって、こだわりの味にケチをつけられることに、いささかいい気分ではないだろう。

しかし、この店、客が味付けに対し、バンバン注文をつけているのである。
いや、むしろ、そういう雰囲気があり、言わせてるのかと思うくらいだ。
ネタの並んだカウンター越しの若い大将は、それを真摯に受け止めている。

これは、なるほど、と。

ひょっとして彼は、これら美食家たちの味覚を聞いているのか。
彼は創作に意欲的で、とても挑戦的なメニューの握りが出る。
それに言いたい放題なくらいに注文を付ける。
お腹以上に、フーディーたちの欲求を満たしているような気がした。

こういう店があってもいいんだな。

すっぴんノーメイクの女性だけのバーをオープンして盛況だというニュースも見たが、
癒される、、、確かに、わかる気がしないこともない。
信じない客には、「目の前で顔洗ってもいいですよ」だそうだ。

以前、片山右京氏の講演でも印象的な言葉があった。
それは、「分かった」と言わないようにしている、と。
そういった時に、人間は受け入れることを無意識に遮断するのだという。
結果的に、成長が止まる。

年を重ねると、経験から様々なことを推測し、判断を下す。
もちろんそれについては、決して悪いことではないが、
策士策に溺れるといった言葉もあるとおり、
こうだと決めつけた結果、それに固執してしまうことがある。

世の中(周り)は思いのほか、激しく動いている。
意義や反論に対して、「確かに、そうかもしれない」と一呼吸考える余裕や、
レジリエンスともいうらしいが、竹のようなしなやかさを常に持っていたいものだ。
若い寿司職人は相手の力をうまく利用した、
新しい寿司屋の未来を創造しているのかもしれない。

と、私が勝手に思っているだけ、か。

我が社には、明るく元気で素直、迅速・丁寧、という行動方針がある。
若い寿司屋の大将に教えてもらった。

まくらのキタムラ
北村圭介




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