先日、情熱大陸にも出演された、コミュニティデザインを手がけられる
山崎亮氏の講演が、名古屋工業大学でありました。

渦中の方ということで、ミーハー半分のきもちで行ってきました。

テレビで観たそのままの、とても気さくで、柔らかい感じの方で、
９０分の講演は聞き入りましたし、６０分の質問タイムは盛りあがりました。

コミュニティデザインをされる山崎氏の印象として、
「お医者さん」のような感じで、それぞれの地域に行っては、
問題の本質を見極めて、内部の人たちで
それを解決していくのをサポートする生業のようです。

ですから、「作らない」まちづくりというワードがとても興味深かった。

元々建築家で、作ること、デザインすることばかりが先行する中で
彼は、マネージメントの大切さに気づいていき、
地域の人みんなが、「かかわっていくしくみ」を考えています。

公園も建築家が設計をして、自治体がバッチリ用意して、
「どうぞ、地域のみなさん！」という提供の仕方では、
実は、いつまでたっても市民側は、ゲストなんですね。

それでは維持費もかかるし、いずれ飽きがきて利用されなくなり
しまいには、あんなに初めはよろこんで利用していたのに、
「あんな税金のムダづかいしてからに！」となる。

でも、これは施設自体にだけ問題があるのではなく、
活用ができていないということではないかと考えてみる。

運営側はインフラだけ整え、あとは使う人に一緒に汗をかいてもらう。
そうすることで、そこからはまた新しいムーブメントが始まって、
街の人たちの、かかわりがある公園になっていく。
別の言い方をすると、かかわりたくなる公園です。

つまり、山崎氏はこの、地域の人のやる気をうまくデザインするのが仕事で、
それこそが、現代のコミュニティデザインのあり方だとおっしゃてました。

深いですね。腹におちました。

で、講演の最後にご挨拶方々。元々の動機は、ミーハーですし。

枕作ってるんですって言ったら、
気さくな山崎さんは一言添えてくれました。

でも、この本、実は会場で一緒になった、
フランネルソファの村上さんに「おもしろいよ」って借りた本なんです。
ごめんなさい、話の流れで、私の名前書かれてしました。。。

心の広い村上さんは本をプレゼントしてくれました。
ありがとうございます。
申し訳程度に宣伝だけ。

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枕のキタムラ
北村圭介