
枕のない時代があったことは考えられていますが、いつからどのようなきっかけで使われ始めたのか詳しいことは分かっていません。
猿人の時であるのかも定かではないですし、旧人の時(13万年?3万年前)には、すでにあったのかも知れません。
考えられるのはその進化の過程において、いくつかの偶然が働いたのではないでしょうか。
例えば、
などが考えられますが、はっきりしたことは分かっていません。
テレビなどで観る時代劇の中には、度々枕が登場しています。 その枕の形の多くは丸型か四角型です。 サイズは頭がようやく乗せることができるくらいの小さなものばかりです。 ある調査によると、現在のような平らな枕は昭和40年過ぎ頃から普及してきたと報告されています。 ヨコ幅に関しても寝返りがし易いように長めのものが選ばれるようになりました。 現在では更に大き目のものが主流となっています。
これは個人差がとても大きくなり、枕選びでは最も重要なポイントであると考えられます。
仰向けに寝た時の体の圧力の分布を見ると、臀腰部に40%、踵部16%、頭部に5%に集中しています。
ですから枕の使用時は、この頭部への負担を軽減するためには必要であるといえるでしょう。
何も気にせず安心して眠れることを、「高枕で眠る」といい、これは中国の故事「項王今咸陽に入って枕を高く食を安くする」の由来からきています。
日本においても、戦国時代は不意の奇襲に備えて地面に耳をつけて眠ったりしていました。
戦が終わり敵襲の心配がなくなると、高い枕に頭を置いてゆっくり眠ることができたということにも関係しているかもしれません。
「高枕で高いびき」は健康のバロメーターと考えられていたり、また当時の男性はマゲがあり、女性には日本髪というものがあったために、それを保護する形で高い枕が普及していたとも考えられます。
しかし、頚椎前湾の角度は、枕を高くするとなくなってしまい胸椎後湾角度は高い枕ほど増大し、僧坊筋(背中の筋肉)は伸びて、胸鎖乳突筋(耳の後ろから鎖骨にかけての筋肉)は収縮するためにリラックスした状態とはいえません。
頸部は様々な神経が集中するところであり全身への影響も大きいため、適正でないと肩や首のこり、不眠、いびきなどの症状が出てきます。
現在は、多くのメディアなどで適正な枕の高さの重要性について提唱され、百貨店では独自に高さを測る機械など用いて枕の販売がされています。
ホテルには必ずと言っていいほど、ひとつのベッドにつき二つ枕が用意されています。 現在ではインテリアのためであったり、テレビを観たり、本を読んだり、何か作業をするのに使っています。 また、違った素材が入っていたり、高い枕が好みのお客様のためにそうしているようです。 数人から数千人と、泊まるお客様の好みに少しでも対応できるようにしたサービスの一貫なのです。 しかし、実はこのダブルピローですが、意外な理由があったのです。 それは、睡眠中、ベッドの下に護衛の兵士を潜ませて、敵襲に備えたという理由からだそうです。その名残りと前述の意味を含めて現在に到っているようです。













