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日本の工芸品、ロンドンへ行く

2019年5月22日 17:20  MIJP快眠グッズ

GWがまだ明けない5月6日にロンドンへ行った。昨年同様、ロンドンクラフトウィークというイベントに参加するためだ。

London Craft Weekとは、今年で5回目になる、毎年5月初旬に、ロンドン市内全域で行われる工芸の祭典だ。ブランドショップ、ホテルなどを会場にして、陶磁器、ガラス、革製品や彫金、家具など「匠」の手による品の展示やワークショップなど、約200前後開催するアートイベントで、ロンドン市がスポンサーとなっているほか、V&Aや大英博物館などロンドンを代表する文化施設や、老舗百貨店フォートナム & メイソンやSelfridges、コンラン、ダンヒルなども参加し、年々とても盛り上がっている。

今回は、NPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクト(NPO MADE IN JAPAN PROJECT, MIJP)として、一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン(The Creation of Japan, CoJ)と協力し合い、「Crafting Japan」と称して、正式にエントリーをした。日本のより深い伝統と文化と、新しい技・素材を知っていただき日英の文化、ビジネス交流が出来ることが目的だ。

我々MIJPの担当は、Dartmouth HouseというMayfairにある会員制クラブハウスを貸し切り、いわゆる「展示会」ではなく、素晴らしい設えの中で感度の高いロンドナーたちに商品やデモンストレーションを見てもらう。来場者の滞在時間は長く、各参加者とじっくり話をしている姿が印象的だ。デモについては撮影に余念がない人もいれば、食い入るように見る人もいた。聞けば、同じく自分も皮製品の職人だという。言語の違いがあれど、モノづくりを通して、通じ合うものがあるのだ。

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Photo:SEKI, Masakuni

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Photo:KITAMURA, Keisuke

CoJは、工芸英訳シンポジウムを大和日英基金や、それにまつわる訳語共通ルール策定オープンセッションをJAPAN HOUSE LONDONで、それぞれ開催。「工芸英訳」と言っても聞き慣れないかもしれないが、例えば、「九谷焼」を表現する英語が、いくつあるとお考えだろうか。Kutaniyaki Ceramics, Kutani-yaki Porcelai, Kutani ware,Kutani Chinaware, Kutani Ceramics, Kutani ware...もうよいでしょう。そのことについて、ジャパンハウスロンドンのWRIGHT氏のファシリテートで、ボナムズのERALE氏や、ヴィクトリア&アルバートのFAULKNER先生、根津美術館の西田先生など、日本の伝統工芸に関する、そうそうたる世界的な有識者で語りあうシンポジウムは、とても興味深かった。
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Photo:KITAMURA, Keisuke

そして、週末には、イギリス2番目、ロンドンで1番古いといわれる、チェルシー薬草園を貸し切って開催した工芸ピクニックはとても素晴らしかった。日本から持ち寄った伝統的な工芸品や料理で、参加者たちを魅了していたことは言うまでもない。

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Photo:SUGIURA, Yuki

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Photo:SEKI, Masakuni

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Photo:SUGIURA, Yuki

いずれにしても、今回の取り組みで感じたのは、イギリス人のモノづくりに対する思い、それに携わる人たちへの敬意を持っており、日本から来た我々を受け入れ、なにかを吸収しようとする姿勢には恐れ入った。また、(このイベントに参加しているからかもしないが)環境保全に対する意識は、昨年よりもさらに強まっていた。その後、NYも訪れたが、アメリカ人の比ではないくらいだ。サスティナブルを意識をしていない商品は、日本やアメリカよりももっと早く淘汰されていくように感じる。

さて、とはいえこのようなイベントの準備は、大変な困難を極めたわけで、数名の運営メンバーで、LCWや会場、輸送業者との交渉、会場レイアウトやサイン、WEBサイトもすべてお手製だ。それでもとても多くの方々にサポートをいただきながら、盛会となったことをこの場を借りてお礼をしたい。ありがとうございます 来年も取り組みとしては継続していきたいと考えているが、今はしばらく、その余韻に浸っていたいと思う。もしご興味があれば、直接、連絡をいただければ幸いです。

情報はこちらで発信していきます。

NPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクト
代表理事 北村圭介

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Photo:SUGIURA, Yuki




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